GDMBR Salida, CO to Grants ①

岐路に立つ

 

めちゃくちゃ久しぶりの変更になる。

現在2020年 5月7日ペルーのリマに居て、この記事は2019年9月16日ごろのアメリカのコロラド州の話になる。

 

散々以前から走行時の気持ちや記憶が薄れて、タイピングが乗らないみたいなこと書いてるが半年以上経つと、もはや薄れている事にすら自覚が薄くて薄い内容になりそうだが、今書かずしていつ書くという状況なので書こうかな、本当は2ヶ月前からこの状況が続いていたからもっと前に記事を上げれていたはずなんだが...自分の怠慢癖が嫌になるが、やっと私の重い指が動き出す。

と書き出したものの、数行書いて放置し2021年の暮れに再書出し


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で、えーとなんだったけな、前日の野宿地は標高が高い所だったので朝方は冷えてバックに霜が降りていて、走行自体はゆるい下り基調で山を降りて行くので楽だったな。

そうこの日も変わらず、GDMBRを走っていた訳なんだがアレなんですよね、要はこのルートひたすら山とトレイルなので代わり映えがしない、と言うと語弊があるな変化はある結構ある州をまたいでも変わるし山に寄っても特色もあるが、基本は木と土と水って言うつまり自然な訳で、わかりやすい有名観光地とかだと私みたいな文章書けない人間でもある程度文章で表現できるが、細やかな情景描写を字で伝えるのはホントに困難だ。


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あらかた下りきった所で穏やかな川沿いを進んで行く、その横にはハンターや釣り人用の宿泊施設の様なものもあった、どうやらマスが釣れるっぽいな、竿を常備するのは邪魔くさいが糸と釣針だけ持っておいて竿はその辺の木や竹で代用できないもんかね?

 


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閉鎖されているキャンプ場に勝手に入りベンチを借用しランチ休憩とチェーンメンテ、チェーンオイルはワックスタイプを使用しているオイルタイプだと砂が寄って来てスプロケやチェーンリングの清掃が大変だ、テントやフレームバックのジッパーの動きが渋くなった時も1滴垂らしてやるとスムーズになる。

 


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程なくして舗装路に合流し山越していると、反対側の道の脇に男が倒れて…と言うより寝転がっていて、なんか喚いているが酔ってるか/ラリってるかなので、無視して進んだ。

 

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頂上に到着❗️

「ようこそ、ニューメキシコ」の看板と弾痕だらけの看板が出迎えてくれた、実はここは私にとっては重要な岐路になる、左へ折れてトレイルを下って行けばGDMBRのルート/直進し舗装路を下ってCHAMAの町に行けばグランドキャニオンへのルート、一応当初の計画はGDMBRは途中までで、「グランドキャニオン」/「モニュメントバレー」へとルートを移す計画だったんだが、ここ迄着たんだから「完走を目指したい」と「正直トレイルに飽きた」といった葛藤があったが、結局はグランドキャニオン方面に下ることにした。

 

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しかし、向かう方向の方が天気が悪そう…だなと思っていたら、案の定雨にふらっれてずぶ濡れになってCHAMAの町到着し、目に入ったモーテルらしき建物の軒下に避難した直後にステファンがあらわれた、彼とはGDMBR初日のトレイルで会ったドイツ人自転車旅行者だ。

 

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雨は止む気配無いし、お互いずぶ濡れなのでモーテルをシェアして泊まろう!と言う事になり60ドルずつ計120ドルの田舎の癖に高額なモーテルにチェックインした。

 

 

運命感じちゃう。

 

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朝食はモーテルの近くのダイナーへ、映画知識で細かな調理方法で注文を受けてくれると知ってたので、ベーコンはカリカリで目玉焼きはオーバーイージーでとか注文しようかと思ったが、カリカリって言う単語が分からず結局ステファンと同じ物を注文した。

 

味は普通で目玉焼きには醤油が欲しかったが塩/胡椒/ケチャップしか無い、後お子様ランチでも無いのに国旗が刺さっていた、どんだけ自国の国旗が好きなんだ!

会計はクレジット払いでチップをキャッシュで2ドルを壺に入れといた、ステファンに日本にはチップ文化は無いと言うと「俺はチップは払ってない」と言っていた、アメリカではチップは最早 心づけでは無く、半強制な文化なのかと思い支払っていたがその辺のさじ加減が不明瞭で困る。

彼はドイツ人だしドイツにもチップ文化は無いらしいが、こっちで仕事してるって言うてたんで、すっかり染まってるのかと思ったが、そうでもないのかな?私はあのアジア人ケチだなと思われたく無くて支払っていたので、やはり世界一他人の顔色を伺う日本人との違いだろうか…

 

国旗はサドルバックに刺して出発準備を進める、小雨が降っていたがステファンが先に出発し、私は雨が止むのを待ちながら悩んでいた、「GDMBRを完走しないのか?」と完走まで距離にして1000キロ位で日数にして10日も掛から無いし、何よりルート初日で出会って、そのルートを外れるタイミングでまた彼に出会ったのは「運命」を感じずにはいられない。

 

彼自身にとかいうキモい話しでは無く、完走もしたいという私の心情を後押ししてくれている再会であった為、グランドキャニオンは後回しにしてメキシコ国境へ向けて走り出した。

 

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引き返して昨日の岐路の地点まで戻るのが筋なんだが、町までは結構下って到着しているので登り返すのが正直メンドイのでこのまま舗装路を走り20キロ程ショートカット、雨も上がって快適な走行である。

前方で車が止まりおばちゃん降りて来て、なんか待ち構えているがおばちゃんなんで危険は無いでしょう、何組か自転車旅行者を見かけて興味を持ったらしいレース?チーム?などと聞かれた、昨日の雨でルートを外れてる旅行者が他にもいるのだろうと推測、単独行動だという事は伝えれたはず、英会話を上達したい非常にもどかしい。

 

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ステファンがCHAMAに居たのも雨天だとタイヤに泥がまとわりついて、走行不能になるからと、画像を見せて解説していた。

上記画像は私がカナダのデンプスター ハイウェイ走行時の写真。

 

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途中で観光地に立ち寄ったが地形の断層が観光ポイントなのだろうが、私にはよく分からなかったので、ピクニックテーブルを拝借しランチを済ませて出発。

 

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なんかニューメキシコっぽい情景が広がる様になってきた、どの辺が?と問われてもなんと無くでしかないが、日本人が「ニューメキシコ」と聞いて薄ぼんやりと想い描く変化はあった気がする。

 

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20キロほどショートカットした後、ルートに復帰し未舗装区間が始まる途中で蝉の声を聞こえてきた、アブラゼミぽい鳴きかたっだが日本の蝉のようにリズミカルではなく、非常に下手な鳴き声えだったので、もしかしたら蝉では無かったのかもしれないし、そもそもアメリカに蝉って生息しているのか?

 

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出発が遅かったので日が暮れだしても走行を続けていた、途中でハンター達がキャンプしていて「コーヒーとスナックあるぞー」と声をかけてくれたが「大丈夫!」と言ってスルーした。

暗くなる前に野宿地を見つけなければっと言った理由もあったが、単純に英語でのコミニケーションが煩わしかったからが本音、そしてスルーしてしまった事は今や反省している、人からの親切はなるべくならスルーするべきでは無いし、コミニケーションを避けて英会話が上達する訳がないし、少なくとも向こうから絡んで来たならば全受けの姿勢で挑むべきでした。

 

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スルーしたお陰で暗くなる前に寝床は確保出来た、少しだけ木々が密集している裏に隠れて設営、馬の運搬用の小屋を引いたピックアップトラックが1台だけ通過したが、道が悪いのと馬を気遣ってかメチャクチャ低速で5分程かけて、けたたましい金属音を鳴らしながら通過して行ったが馬が難聴にならないか心配だ。


絶対に押すな!