グレート ディバイド Colter Bay Village to Rawlins ②
トレマーズ
今日も快晴で気持ちよく進んでいると町と言うより集落に着いたサウスパスシティ 昔の建物を残して観光資源にしてるよう 立ち寄ろうかなと考えているうちに通り過ぎてしまう位小さな集落だったのでスルーしてしまった
続いて出てきたのはアトランティックシティーこちらも古い町並みを維持している 案内マップがあったのでせっかくなので建物を回ってみた
個人的には興味深く見て回れた民家等は 現役で住人がいるようなので中までは入れなかった しかし私以外に観光客らしき人を見かけなかったしレストランとお土産屋が一軒ずつあるだけのこの様な集落がゴーストタウンにならずによく残ってられるなと思う
時々思い出したように自撮りをしているカメラは岩場に置いただけなので 高さが足りないな 割と決まっている写真になったが撮ってる最中は滑稽だ カメラをセットして小走りで戻り遠くを見つめる振り 頃合い見計らってカメラ回収して確認作業 めんどくさい上に やるたんびに少し恥ずかしい気持ちになる
しかしこの辺りは走りやすく気持ちの良い場所だったな 当時の気持ちと言うより2ヶ月以上たってグレートディバイド 以外を走行して思い返しながらブログ書いてる今 本当にここは良い道だったと思う
地面に巨大ミミズが開けたような穴が無数にある 音を立てないように走行しないと本体が来る
影が伸びてきた今日も日が落ちるが寝る場所が見つからん 前方の空模様が怪しいけど大丈夫かね
前方を馬やら鹿の群れが家路に着くのか急ぐ様に走り抜けていく いいな帰る所が有るのは 暗い中を走行していると妙な事ばかり考えてしまうので 早く終了したいのだが良い場所が無い
結局真っ暗になるまで走って電柱の側の地面が窪んだ死角に落ち着いた。
迷子の子猫さん
翌朝 ラーメン2袋で朝食を済ます 早朝は冷えるので温かい食事が良いが 朝から自炊していると水も消費するし撤収が遅くなるので減ってきている
昨日の夕方から天気崩れ掛けてて心配だったが今日も快晴
砂が深くてタイヤを取られるので走りずらい 猫の干からびた死骸に違和感を感じる 民家も何もない荒野になぜ転がっているのだろう 捨てられたのか迷い込んだのか この辺は水辺がない地図上は給水ポイント(川)がいくつか示されていたが すべて干上がっていた
舗装路に出た後は快調に飛ばしローリンズの町に到着 テントサイトのあるRVパークに宿泊 綺麗なサイトで自転車は割引対象で値下げしてくれたがWi-Fiが遅いのが残念 後からパインデールのスーパーで会ったベテラン自転車旅行者もやって来て水が尽きてしまって今日一日コーラ一本でやり過ごしたと言っていた 乾燥地帯だから気おつけろと教えてくれたのは彼の方なんだが ここには計3泊して彼とは2日一緒に過ごした。
グレート ディバイド Colter Bay Village to Rawlins ①
死骸
やっぱり未舗装路の走行は落ち着く何がいいって車が皆無な所だ 路肩があるとか無いとかそんな次元じゃない ど真ん中走ってもいいし右側通行だろうが左端を走る とにかく視界には自然が広がるばかりで人工物はない この日見た車は片手で数えれる位だったと思う絶景を独り占め状態で気分が良い
そんな中で不気味に子牛の死骸が転がってたりする 車にはねられたにしては道路外だし損傷も酷いな牛はそこら中に放牧されているし熊注意の看板もそこら中にあるので その辺の共存はどういう風になっているんだろうと思う
気分よく走行し疲れたら小川で顔を洗ったりしつつ進む
時刻はまだ3時位だが絶好の野宿ポイントを見つけてしまったので 今日も早めに走行終了する 頑丈な自転車スタンドもあるし景色も良く最高の場所だか風が吹き抜けてくるので テントを仮設営し写真だけ撮って少し左に移動した まぁ20メートル位だが風よけの木があるかないかでだいぶ違う太陽もまだまだ真上にあるので充電したりのんびり過ごした。
CDTハイカー
最高の野宿ポイントだったが水辺は近くになかったので少し走ったところの小川で洗顔 歯磨き調理道具を洗ったりする
午前中のうちに未舗装路を抜けてかなり小規模な町のパインデールに到着
一泊$10の自己申告式のキャンピングカー不可のテント専用キャンプ場に宿泊 周りは民家に囲まれてて只の広場みたいな所だし犬の散歩コースになってたりするしであんま落ち着かない
兎もうろついてるそしてその後をつける猫
ここで日本人のCDTハイカーに会った アメリカ三大ロングトレイルの 1つでグレートディバイドより更に山深い所を通るがルートが時々被っているので見かけることがあった 毎日30キロは歩き6ヶ月かけてアメリカ縦断するそうだ 私には徒歩縦断は真似できない体力より精神的に持たないだろうな あとファミリーダラーと言うディスカウントストアでイヤホンを購入した 7ドル位なので音質等に期待して無かったが 片側が音量を最大にしてもほとんど聞こえない不良品だった レシートは捨ててしまっていたが壊れてると言ったら交換してくれたので良し。
乾燥地帯
ハイカーの人に挨拶して出発する 町を出る前に図書館によってネット パインデールの図書館は妙に設備が豪華だった パソコンはiMacがずらりと並びチェス盤も有るし無料コーヒーの紙コップは持っても熱く無いように凹凸がある 小さな町の図書館なのに贅沢な空間であった
ネットしすぎて出発は昼過ぎになった この先は乾燥地帯が続くらしい昨日スーパーで買い物してたらベテラン自転車旅行者っぽい人に声を掛けられ得た情報 町を出る前は当然水は満タンにしフロントバックには350mm缶ジュースを1ダース積んで走っているが 今回はマスカットも追加しておいた補給プラス喉も潤うし フロントバックを半開きにしておけば走りながらでも食べやすい 今までフルーツはミカンを買っていたがこれ以降マスカットばかり買うようになった
確かに乾燥しているが気温は対して高く無いので基本的には終始快適だが唇はヒビ割れたりしている リップクリームは常備しておいた方が良いと思う
50キロ位しか進んでいないが影が伸びてきたもう直ぐ日が落ちるが 隠れれる野宿地が見つからない トレイルを走ってる分には防犯上の観点から隠れる必要性はほとんどないと思う車も数台しか見ないしそれでも死角を探すのは単純に落ち着くから夜にテントをヘッドライトで照らされると不安になる
8時まで粘って死角と小川があるポイントを発見 写真だと明るく写っているがほとんど日が落ちた中テント設営した テントの写真は朝撮ったもの
寄り道
イエローストーン
マクドナルドに寄ってから出発した北米あたりの店舗はタッチパネルの注文方式が採用されているがこの店舗にはなかった値段も高額だったと思うビックマックとフレンチフライとシェイクで17ドルとかだった不確実だがアメリカ国内でも店舗によって値段が違うようだ 街を出るのにトレイルルートがあったんでそちらを進んだら料金所スルーしてしまった前も同じようなことをした気がするがわざとじゃない 出だしの辺は路肩もあって走りやすかったかな出だしは
数キロ走ったら前方に湯気が上がってるのが見えてきた 有名観光地なので人が多い駐車場も満杯に近い硫黄の香りが立ち込める中見物 面白い景色ではあったが特段に感動や驚きは無くこの先にも何箇所か見物ポイントがあったが大きく代わり映えはない
そんな中でも1番有名なポイントの世界最大の間欠泉は期待していたが1時間以上噴き出すのを待ってやっと出たと思ったら10秒程で終わり中々の期待はずれだった結局1番見ごたえがあったのはウェストイエローを出発して1番最初に出てきたポイントだった
間欠泉の吹き出し待ちで時間を使ってしまったので走り始めた頃には日が落ちてきてしまったので 本日も適当な所で野宿となった。
翌日は朝早く起きて薄暗い中出発した と言うのもイエローストーンは路肩が無くて走りにくい最初こそ路肩はあったが進むにつれて路肩がなくなりブラインドカーブも多く交通量も多いもんだから危険回避のため早朝に走行し距離を稼いだ 走りに専念したからかこの日は写真がほとんどない数枚のみ料金所を抜けたら途端に路肩が出てきて走りやすくなったが公園内はとにかく走りにくかった こんな事だったらディバイドルートを外れてまで寄り道した甲斐は無かったなと言うのが正直な感想だ
ディバイドルートに復帰し未舗装路に入ったら直ぐに無料のキャンプ場が出てきたので時間はまだ早かったが走行終了とした。
グレートディバイド Helena to Colter Bay Village ①
激甘
ディバイドキャンプグラウンドを後に舗装路を進んでいく途中のレストエリアで早めの昼食を取る、いつものクノールのパスタライスだ新しく購入したシートゥーサミットの鍋には耐熱仕様のコップと器がついてきたが、今ん所の自炊事情だと使い道がない今後食材とかが変わってくるかもしれないので捨てずに持っておくけど。
日本の峠道を思い出すような道を登って下ると地平線までは見えないが開けた風景となった、走行していて気持ちが良いアメリカは州境の境目あたりで風景が変わってくるので面白いこの辺はモンタナ州とアイダホ州の境目あたり。
ここまで100キロ近く舗装路が続いているこんなに長く舗装路が続いたのはグレートディバイドルートの中でこの区間だけだった、時刻は18時ごろになって未舗装路へと変わったテントを張れる場所がないか探しながらダラダラ走っていると、後方から来た車に声をかけられる70代位の夫婦で奥さんに水はいるかと聞かれたのでもらうことにした、下車した奥さんを見ると上下サイクルウェアでびしっと決まっていた荷台にはマウンテンバイク積まれていて大きな樽型の給水タンクから水を補給させてもらい、エナジーバーまで頂いためちゃくちゃ甘い生地自体も甘いしそこにチョコチップとキャラメルも練り込まれていて激甘、両手いっぱいにもらったが一気に食ってベタベタの手で写真を1枚。
日も落ちてきたが野宿場所が見つからない開けた場所で隠れるようなところがないGoogle マップを見ると貯水池が道を外れた丘の上にあるみたいなので、そこを目指すが見当たらない枯れてしまったのかマップが間違っているのか足位洗えるかなと思っていたが残念、諦めて丘の上の道の脇でテントを張ったこの先は谷底に続く行き止まりの道なのでおそらく誰も来ないだろう。
ヤングウーマンとヤングマン
朝早く撤収作業していると車が通り掛かるしまった見つかったと思っていると昨日の夫婦の方だった、すごい偶然だな誰も来ないだろうと思って入った道なのに谷底に住んでいるんだと笑っていた、そして昨日の激甘エナジーバーを袋ごと頂くその時に年齢を聞かれたので照れながら34歳と答えるとヤングマンだなと言われる、34歳は中年では無いけど若いと言われる歳でもない、なんか最近尿切れが悪いし出し切ったと思いしまうとパンツ中であってなるけど若いと言われたのは嬉しかった、しかしこの奥さん元気だな昨日も走っていたんだろうし今日も早朝から走りに出かけるとは29erマウンテンにTTバーとは、健康の為に乗っているというよりガチ勢っぽいな旦那さんは車で後ろからサポートしているみたい、こういう人を見ると年齢を何かを諦める時の都合のいい言い訳にしたくないなと思う。
本日は曇り昨日この辺のエリアに降りてきて暑くなり水が心配だったのでちょうどいい、遠くの空を見ると雨が降っているようだがずぶ濡れにされない程度なら降るのを許可する、たまに白粉塗った様な顔面真っ白の牛がいるが少し不気味だこいつらの糞がそこら中にあるので避けるのが大変なんだよな下痢気味の奴とかもいるし。
Limaの町のこじんまりしたレストランで遅めの昼食を取るニューヨークステーキ24ドルそこそこお高めだが、こういう所での食事は観光も兼ねている、あと牛への復讐さんざん糞で迷惑掛けられているから喰らってやった爪楊枝は両刃仕様だ、向かいのモーテルに自転車旅行者が3人位宿泊してる様だ遠くの方に黒雲が見えるが向かう先は晴れているので先へと進む。
向かう先は気持ちよく晴れているが後ろ振り返ると黒雲がうねる様に迫ってきている土煙が道の向こうから近づいてくるので車が来てるのかと思ったら、風が土煙を運んで来てそこから一気に暴風雨に包まれた視覚表現として非常に分かりやすい荒れ模様だったカメラはしまい込んだので写真はない、物凄い追い風で未舗装路の平地を45キロで巡航できた途中追い抜いていった車に10キロ以上走って追いついた、トルネードが来ているから家に泊まっていくかと誘われる20マイル先だと言っている今回は誘いに乗ろうと進むが、一本道だと思っていたら二股に別れたりしてその家を見つけれなかった英語が話せれば詳しく聞く事が出来るんだけど、またお泊りイベントをスルーしてしまった雨も降ってきてタブレットでルート確認しようとしても濡れた指では指紋認証が解除できないし、何とか解除しても画面上の雨粒のせいでタッチ操作が誤作動しまくりでイライラして雑に扱っていると落として画面を割ってしまった暴風雨にはもみくちゃにされるし散々だ。
諦めて無心で走っているとトルネードは通り過ぎたのか光が差してきた、道をそれた湖の側にキャンプ場がある様なのでそこに向かうが本当にこの先にあるのかと半信半疑で進んでいるとあった、小さいが誰もいないテントを張り終えた頃にはもう真っ暗で濡れた靴をストーブで乾かす、今日は最長走行記録を叩き出した後半は追い風に助けられたにしても未舗装路を180キロ以上走行した、なんせヤングマンなんでねたとえ尿切れが悪くとも。
寄り道
朝靄で真っ白でテントはグッショリの上昨日の走行で自転車はドロドロ何処かに宿泊して色々綺麗にしたい所だがあるかな安い所
前方に自転車乗りが追いついてみるとステファンだったグレートディバイドの初日にあったドイツ人、彼はこの先イエローストーンに行くと言う本来はカリブータージー国立公園を抜けるのだが有名観光地なので私も寄り道する事にした、という事でウェストイエローストーンの街へ向かい空港でWi-Fiに繋げて色々調べたら外観も汚いモーテルでも100ドル以上RVパークはテント不可で町外れのシャワー無しのキャンプ場でも20ドル以上するイエローストーンのお膝元だからって随分強気だな、IMAXシアターがあったがスクリーンは一つだけ上映してたのはワイルドスピードの最新作あまり好きなシリーズでは無い。
しょうがないので川沿いで野宿したが綺麗な川で体を洗い洗濯も出来て結果良かったかな。